GSH予備知識

THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL スタッフによるブログです。

生産農家さんや蔵人の思いが詰まった焼酎。/薩摩Spirits

さつま芋生育 3月に植え付けたさつま芋の苗は畑で約150日かけて自然の恩恵を受けながらすくすくと育ち、8月にやっと収穫の時期を迎えました。12月までが芋焼酎造りシーズン。生産農家さんが大切に育ててくれたさつま芋を美味しい焼酎に生まれ変わらせます。

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麹造り 芋焼酎は何から出来ているかご存知ですか?大半の芋焼酎はさつま芋を主原料にお米で麹を造っています。麹は原料のデンプンをブドウ糖に分解する酵素を生産する焼酎造りに欠かせない存在で、焼酎造りは「一に麹」と言われるほど大切な工程です。麹の種類は白麹・黒麹・黄麹とあり、3種の使い分けで多種多様な焼酎造りが行われます。

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酒母造り(1次仕込) 酒の母と書いて「しゅぼ」と読みます。出来た麹と水と酵母を混ぜる工程を酒母造り(1次仕込)と言い、アルコール発酵の素となる酵母を増やすと同時に、麹による酵素の生産を促す目的があります。最近では焼酎用酵母の他にも、ワイン酵母やビール酵母など独特の風味を醸す酵母での仕込みが広がっています。

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2次仕込み 熟成した1次もろみと蒸されたさつま芋を合わせる工程を2次仕込みと言います。さつま芋は傷んだ部分や、ヘタをきれいに処理しなければ雑味が出るので、芋選別は腕の見せ所です。焼酎造りで一般的な品種の黄金千貫以外にも紫芋や紅芋、橙芋など個性ある酒質を生む品種が各蔵元で使用されています。

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蒸留 約10日間アルコール発酵をしたモロミは蒸留器へと移され、焼酎として生み出される蒸留の工程を迎えます。蒸留器は常圧蒸留・減圧蒸留の2つに分別されますが、芋焼酎造りでは圧倒的に常圧蒸留が行われ、芋の香り豊かな味わいが生まれます。各蔵元によって蒸留器の構造・形状に工夫がなされ、蔵元の独自性の根源になっています。

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貯蔵 出来たばかりの芋焼酎はガス成分(温泉の硫黄のような)が含まれているため、熟成させない新酒を除いて3か月~6か月程度の熟成を行います。熟成が進むとガスが抜け、味に丸みが出てまろやかな酒質に変化を遂げます。商品によっては10年以上貯蔵するものもあり、新酒と熟成酒の飲み比べも楽しむことが出来ます。

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ブレンド 一般的な製品では、様々なタンクから原酒を組み合わせ製品の味をつくるブレンドという工程を挟みます。 ブレンダーは各タンクの個性を見極め、調合により年間を通して安定した酒質を提供するという責任ある仕事を担っています。

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ボトリング 出来上がった酒質はお客様が普段目にする製品にするためボトリングの工程が行われます。 この工程では洗瓶や充填後の検査などが行われた後、ラベルが貼られ箱詰めされ出荷の時を迎えます。 生産農家さんや蔵人の思いが詰まった焼酎。お飲みになる際は少し私共を思い出していただけると幸いです。

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小正醸造株式会社
http://www.komasa.co.jp/

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[ #GSH18ポスター大作戦 ]

 

薩摩半島の西海岸に位置する日置市日吉町から参加する蔵元小正醸造です!

ヘスでは芋焼酎を中心に蔵人自慢の逸品を用意します。

蔵人おススメの飲み方で薩摩スピリッツを存分に味わってください